苦節百十数年 濡れ衣です~!

 11,2007 15:05
さようなら青い瞳毎年今ころになると青い小さな花が咲きます。或る人にその花の名を聞かれたので教えると大笑いしていましたが、やっぱり小さくてこんなに可愛い清楚な感じの花なのにその名前は無いよな~って感じです。

ところがある時植物の名の由来を調べていたら、この花が長年無実の罪にかけられていた可能性が高いのを知りました。その花の名前はご存知の【オオイヌノフグリ】
同じ仲間の【イヌノフグリ】は、開花した花から飛び出たオシベメシベが犬のそれと似ているのでその名がつけられたと一般的に解釈されていますが、実は花の形状ではなく、花の裏に着く実との事。

としても【オオイヌノフグリ】の弁明にはなりませんが、ともかく【イヌノフグリ】の学名にはHaraとYamazakiという日本人の名前らしきのが付いているので、日本人が命名したのは間違いないのでしょう。

でこの様に【イヌノフグリ】は在来種で有ったのですが、明治頃に日本に上陸してきた種に名前をつけるときに日本人の学者が翻訳を誤り【オオイヌノフグリ】としてしまったらしい(説1)。それと本来は「大犬のフグリ」ではなく、「大きいイヌノフグリ」との事(説2)。まあどちらにしてもそんな名前を付ける方がおかしいとは思いますが。

【オオイヌノフグリ】の学名はVeronica persica Poir 。ベロニカは聖書に登場する女性で、ゴルゴダの坂を血を流しながら石の階段を上るキリストにベールを差し出した。キリストはそれを顔を拭いそれを彼女に渡すとイエスの面影が布に残ったとされる。こんな話が出てくると【オオイヌノフグリ】の好感度も増してきそうですが、でもこの女性の名が何故属名に付いたかは不明(説3)。

和名のクワガタソウ属は兜の鍬形に似ているのでその名が付いたとされますが、もしかして布に残った面影に茨の冠も映し出されて、それがあたかも兜のように見えたのでその名が付けられたのでは?などと無理やりこじつけて見たりしますが、、、、、(説4)。学名のベロニカに続くペルシャは葉が桃の葉に似ている所から。

その様な事もありベロニカ属の花言葉は「貞操・忠実・堅固」で良いイメージが多く、【オオイヌノフグリ】の花言葉も「神聖・誠実・清らか」となっている。

英名はspeedell,bied's-eys 。 bied's-eys は花を正面からみると青い目又は青い星の様に見えるから。ホタルカズラも同じような手法で和名が付いていますよね。speedwell は『さようなら』の意味。この花は摘むと直ぐ花冠が落ちてしまうので『さようなら青い瞳』と言うことなのでしょうか。

日本でもイメージ回復を目指し『別の名で呼ぼう!』何て運動もしたようですが、ダメだった様ですね。何れにせよ命名の由来は解明されず濡れ衣は着せられたままですが、少なくても日本に上陸する前の原産地ヨーロッパでは恥ずかしい名前ではなく清らかな枠組みに入れられていたのは確かだったよう。

これを読んだ人で、恥ずかしい名前でこの花が呼ばれていたら、せめて弁明をしてやって下さい。
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Comment 2

2007.01.12
Fri
09:57

やろっこの父 #c9iXJ.sE

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星の瞳

>ところでヨーロッパでは「星の瞳」
そう呼ばれているみたいでしたね。植物の多くが帰化植物らしいですから、この花のように原産地と違う対応を受けている花も他にあるんでしょうね。

余談:「名も無き花」なんて表現がありますが、『もし名が無い花があったら大発見ですよ』と長靴先生。もし本当に名も無き花に出遭ったらよ~く考えて命名しましょうね(笑)

今年もよろしくお願い致します

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2007.01.11
Thu
20:07

寄磯の野菜炒めおやじ #ojBJu5Sc

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 年賀状ありがとうございます。オオイヌノフグリの語源は1・2年生の生活科の私の授業でも大うけしました。ところでヨーロッパでは「星の瞳」という素敵な名前も命名されていたと思いましたよ。

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