回想 春の音

 23,2016 09:05
春の音
屋根から滴る雨音

豪雪地の屋根には雨樋がない
下手に雨樋をつけると滑りお落ちる雪に押しつぶされてひとたまりもない
故に二階の屋根の雪は解けて一階の屋根へポタンポタン
慣れるまで2~3年かかった

春の音
メカブを刻むまな板の音

浜では養殖わかめの収穫のころ
養殖わかめのメカブを貰って湯がいてまな板でトントン
何処かの台所から軽快な音が聞こえ出す頃

春の音
カワラヒワの鳴き声

飛ぶときは ピロロ ピロロ
地声は 10~円 10~円
くすんだ黄緑色
北へ帰る白鳥とメンバー交代

春の音
田んぼを掘り起こすトラクターのエンジン音

それが終わるとシロカキ
その次は田植え
田植え機は几帳面な感じの小さなエンジン音

春の音
何処からか聞こえる海苔たたき

磯には新海苔が生えてくる頃
まだ口開けにはなっていなくても
元気な吾人は浜から頂いてくる
太い丸太を玉切りにした台に海苔を乗せて
鉈か出刃でトントンと刻む
低く太い音なので磯ドロ入手だとすぐばれる

春の音
エラミの浜の波の音

春になると東の浜を波が打つ
冬の季節風は北西の行風
春は無風で太平洋の遥か沖からやって来た大きなウネリが
ドカ~ン ドド~ン
寝静まった枕にさえ聞こえる

春の音
庭の畑を耕す音

雪が解けたら庭の畑を耕運機で耕してもらう
土の中から無理やり起こされた冬眠蛙が寝ぼけ顔
懐かしいような土の香り
草や木々が萌える香り

春は耳から 目から 鼻から 味から 集金から・・・
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