1967年の夏休み(5)

 14,2007 06:51
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時間はあっという間に過ぎて目の前を3時の友福丸が通り過ぎる。長渡に向かう船が視界から消え丁度佐渡島に掛かったあたりで汽笛がボォ~つと3回鳴る。そして遅れて船が作った横波がざぶんざぶんと浜にたどり着く。

ジリジリと容赦なく3人を照らしていた太陽は、西の山のタブノキの枝の中に隠れ、浜は徐々に日陰に成って行く。いつの間にか蝉の声も油蝉とミンミンゼミからカナカナ(ヒグラシ)にかわっていた。

『ともふぐ来たからかえっか』 『うん』
3人は手早く着替えて、お土産の魚をヤスの先端にぶら下げ、林の中を潜り、田んぼのあぜ道を走り、天旗山の急坂を一気に登り家路に向かう。私は頭を先にしながら。
『ただいま~さがなとってきたよ~』 『おおそうがそうが、いがったな、おもしがったが?』 『うん!』

こんな感じの刺激的で開放的で危険で美味く楽しい日を夏休み中毎日続けるのです。

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