1967年の夏休み (6)

 15,2007 07:02
IMG_15511.jpg天気がいい日は元気に外で遊びたいのが人情と言うか正しい子供の姿。いくら夏休みの宿題がたまっているとは言え、大人しくプリントなんかには向かってられない。増してや毎日続く真夏日は太陽が頭上200メートル位まで近づいたように暑いから、なお更のこと家の中なんかには居られない。
 数十分は我慢してても全て投げ出して海に飛び込みたくなる。その内如何にか成るさと現実逃避の日々を続けるとやはり最後には泣き泣き宿題をする悪夢の1週間が待ち構えている。
 そんな結末を知る親父は出来れば夏休みの最後を泣かないようにと家の隣の大きなタブノキの下に、宿題をする舞台の様なスペースを造ってくれた。家と木の間の日陰の傾斜地に水平に板を並べ、イグサのござを敷きテーブルまで準備してくれるのだ。それも毎年。
 この場所はどれだけ暑い日でも無風の日でも涼しくて快適な環境に仕上げてある。心地よい蝉の声、ひんやりとした床、イグサのほのかな香り。まるで砂漠の中のオアシスのよう。宿題だけに使用するには勿体無くて、チョッとだけとゴロンと横になり、チョッとだけと目を閉じると、肝心の宿題は進まずまた最後の1週間は、、、、。

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