松枯れ病対策事業なのですが、、

 23,2006 22:59
粟ヶ崎 2006年6月 D

現在松枯れ病により被害を受けた松の対策事業が、網地の粟ヶ崎周辺で行われています。実はこれを知ったのは、他のブログhttp://plaza.rakuten.co.jp/wakichi/diary/200607060000からの情報でしたが、地元でも知らない人が殆どです。
 
上記のブログでも様々な問題点が指摘されていたので、早速私も現地を見に行きました。新しく作られた林道(磯に行く道が広げられた)の突き当たりには広大な土地が丸坊主になり、それは海岸の真近まで切り開かれていました。


粟ヶ崎西側 2006年6月 A

粟ヶ崎の西側は伐採された松の幹が垣根のように積み上げられていました。この地域の松は以前より立ち枯れた状態でしたので、伐採しても薫蒸する必要はないと判断され、そのまま積み上げられているのでしょう。植林は未だされておらず裸の土地のままでした。
 海岸の近くに接した部分は、伐採した時の木屑や木片等を集めて堤防のように積み上げ、裸の土が流れ出さない様なダムの様にしてあるのですが、一部の堀の土砂は海まで流れ出ていました。


粟ヶ崎西側 2002年8月 

2枚目の画像の場所を、2002年に海側から見たのがありますが、これを見ると松が立ち枯れた状態だった事は確認できますが、しかし松の根元には多くの植物が生育し、更にその奥には松以外の樹木が繁茂しています。しかし、この植林の事業によりそれらは全て取り除かれ、重機で均されてしまいました。

粟ヶ崎 2006年6月 B
この場所も植林するために切り開かれた部分ですが、半年前の下の画像では松以外の樹木や植物は何ら問題なく繁茂していたのがわかります。
粟ヶ崎東側 2005年9月 粟ヶ崎東側 2002年8月



粟ヶ崎 2006年6月 C
網地島における松枯れ病による被害は年々増大し、深刻な問題となっています。また海岸線の樹木は魚付き保安林も役割を持っており、その役割を受け持つ松が枯れたことにより、沿岸の海藻や漁獲などに大きな影響を及ぼしていると考えられています。
 今までも空中散布による防除や被害木の伐採は中断されることが無く行われ続けられていますが、その効果は目に見えず被害の進行も衰えていません。



疑問な点
 空中散布による防除や伐採だけではなく、マツノザイセンチュウに対して耐性のある松を植林する事は効果的な手段であるため、待ち望まれていたのは事実としても、しかし松を植えるための手段として、作業の合理化の為それ以外を全て取り除く工法は果たして如何なものなのか?
 事に国定公園法特別地域や鳥獣保護区に指定されて様々な制約が厳しい筈の地域の開発や事業が、いとも簡単に行われて良いのだろうか?
 樹木、植物などを根こそぎ無き物にしてしまう手法が環境に及ぼすか否か、また希少な動植物が失われてしまわないか否かなど、専門家による事前調査は行われたのだろうか?もしかして絶滅危惧に瀕した種が失われたのかもしれない。
 当地における植林で耐性の松を植える方法と、樹種変換をする方法の内で何故松が選択されたのか?
 等間隔で交互に植林されている松とタブノキは同じ場所で共生出来ない筈なのに何故その様な方法を選んだのか?



松枯れ病対策の予算は有り余っている訳ではないはずなので、如何こう文句が出る場所は煙たがられて、縮小されても困るのですが、しかしこの様な作業工法が王道としてあちらこちらで行われているとしたら、そもそもその方が問題なのはないでしょうか?

 
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