本から島が見える
2008年09月17日02:44
網地のS氏が集めたデータによると、もし島に網小医院が出来なかったら、島の住民は今頃200人程度になり、更に急傾斜のグラフは廃島目指しをまっしぐらに進んでいた。
ところが肩下がりのグラフは、2000年頃を境に緩やかになり、現在は500人程度の住民登録を確保している。この変化には網小医院の開院が大きく関係している。(時同じくして私もUターンしているが、まあそれは関係ないだろう)
高齢になり自分達だけで生活できなくなって、石巻などの家族のもとへ行かざるをえない。病気の治療や入院を期に島を離れる。ここで生活を続けたいが医療や福祉の事、家族の事を考えるとやはり出て行かざるをえない。その様な事情が、島に病院が出来た事によって、選択肢としての説得力を失ってしまったのである。
そして更に第二の人生をこの地でむかえる候補地として脚光も浴び、移り住む人が増える結果にもなり、急坂を転げ落ちていた島の人口は、急降下を免れた。
病院本来の目的は病気の治療と予防にあるのだが、島に出来た病院は、人口流出による過疎化さえ治療した、奇跡を起こした病院(プロジェクト)となったのである。
その網小医院の開院からの歩みを書いた『離島病院奮闘記』が出版されました。
(一般書店の発売は10月1日以降)
この本は医療の立場から見た島の過去現在が書かれていますが、これを通して島の様々な文化や活動、離島という立地条件での境遇も見えてきます。
東銀座出版社 離島病院奮戦記 ISBN978-4-89469-123-0
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