薪ストーブの話 流木拾いツアー(前編)

 18,2009 19:27
前回書いた流木拾い。私も子供の頃見たような微かな記憶があるが、実は私の母も島に来た頃はそうしていたらしい。当時の我が家の田畑は猫泣きとシズアミにあった。スズアミに行ったとき母は、田畑の仕事の前に、浜に下りて波で打ち上げられたワカメと流木を集めて、玉砂利に広げて干し、それが終わってから仕事についた。
 そして1日の仕事が終わると又浜に下りて、朝に浜辺で乾燥させていた流木を背負って家路についたのである。田んぼを耕すときに馬を使っていた事もあったが、大概の場合は人力のみだった。
 スズアミの浜に降りるには、4~5メートルの崖に階段状の小さな足場しかない危ない場所だったが、ここを上り下りして流木を運んだのある。

実は島に越した頃、友達数人と『昔の事を体験するツアー』なる遊びを時々していた。簡単に言えば現代の便利な道具をなるべく使わないで、昔のしていた事をやるというものである。遊び半分でこじんまりやっていたが、その中で前回書いた流木拾いのツアーも決行していたのである。

<<流木拾いと磯観察ツアー>>
私と友人の2人は徒歩で浜を目指す。県道から林道に入り、浜に一番近い場所から道をそれ、泥でぬかる田んぼを通り抜け、獣道のような細い通り道を辿って浜を目指した。 
 途中の榊の木には時折青大将が出現するポイントがあったが、もっと危ないのはタバタの崩れた小屋の周辺に時々マムシが棲んでいた事。青大将は威嚇するだけで危険ではなかったが、マムシには正真正銘の猛毒があるので、ここは特に足元に気をつけなければならなかった。

松の倒木をかわしながら、藪を通り抜けスズアミの浜に下りる。砂岩で出来た岩は風化脆くなり、小さな足場は昔よりも更に悪くなっていた。

浜に下りるとまず1人で運べる適当な長さの流木を拾い集め、乾燥させるために陽が当たる場所へ移動させた。半日くらいではそれ程軽く成る訳でもないが、昔と同じような作業をすると言うのが、重要なのである。

その後はツブ貝を拾ったり、メカブをとったり、諸々浜辺で食料品を調達したり、海浜の動植物などをガイドしたりした。相棒の友人は山間部出身なので、全てに嬉々として反応していた。
 その後は持って行ったおにぎりと現場調達したウニを大海原を眺めながら食べ、大きな岩の上でゴロンと寝になり、エネルギーを蓄えた。本番はまだ始まっていないのだ。

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