珍しくない話

 22,2009 06:07
土砂降り強風の空模様の朝の便。船の客室には私とSさんとNちゃんの3人。『今日の午後の船は出るのかね~』等と話から、鮎川に置いてある車の鍵を忘れて船に乗っちゃったドジ話に移った。各人その話をしながら自分の鍵を確認する。とSさんが
『あれねえぞ~!やべ~』
鍵を忘れたのである。

船は桟橋から離れて、防波堤を出るところまで進んでいた。車を動かせないのでは鮎川から石巻までは行けない。ここからはアウンの連係プレイである。

Nちゃんが船を戻してもらうように頭の上の階にいる船長の携帯に電話をする。
『船長ストップ~忘れもの、戻って~』と同時にエンジンの回転が下がる。
船の甲板を歩いてコックピットに行くよりも早いし、確実に雨に濡れない。

Sさん、自宅の奥さんに電話をして桟橋まで鍵を持ってきてもらえるように伝える。

船は一旦防波堤を出てからUターンして桟橋に戻る。着岸して船の綱を私が掛ける。

と同時にSさんが船をぴょんと下りる。そこにはたまたま別の船を待っていたA荘の女将さんが居たので事情を伝え、車に乗り込み自宅へ向かってもらう。

桟橋を突っ走り、進むと途中で鍵を持って走ってきた奥さんと合流、鍵を受け取り車はUターンし再び桟橋へ。

Sさんが忘れ物を持って船に乗り込む。私が船の綱を放す。船が再び動き出すと同時に、A荘の女将さんが待っていた船が到着。めでたしめでたし。

この間の所要時間10分。もっとお客さんが沢山乗っていたら遠慮もあるけど、気心が知れた同士なので文句も出ない。船長のオトガメもなし。まあこれが田舎のいい所である。
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忘れたのは本人が悪い。電車も飛行機も戻ってはくれないぞ。何て言う人も居ますが、でも出来るのならどうにでも柔軟にやればいい。車の鍵を忘れるのは良く有る話。でも途中に船があるから、車庫まで行って気づいて 玄関に戻るような訳には行かない。
 出来るのだったら別の車を貸してあげるとか、一緒に乗せて行ってあげて、双方の用事を済ませるとか、無い話ではない。困っているときはお互い様である。情けは人の為ならず。住環境が厳しいほど人間には優しくなってゆくのである。
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