島が徐々に小さくなってゆく図式

 23,2011 02:01
『石巻・網地島地盤沈下、波が浸食 民家に迫る』
河北新報2011年09月19日月曜日

 東日本大震災による死傷者がゼロだった宮城県石巻市の離島・網地島(約480人)で、日に日に自宅に迫る崖に不安を募らせる住民がいる。外洋に面した同市長渡浜の漁業阿部富昭さん(60)。3月11日の津波に加え、地形の変化で、崖が波に浸食されるようになったとみられる。県は防潮堤の建設を検討しているが、崖は住宅まで1~2メートルにまで迫っており、阿部さんは「このままでは家が海に落ちる」と、早急な対策を訴えている。

 ドスン、ドスン―。妻(60)と2人暮らしの阿部さんは毎夜、高さ約10メートルの崖に波が当たり、土砂が崩れる音に悩まされる。「地響きがする。朝起きて、家が落ちていないと安心する毎日」と嘆く。

 阿部さんによると、震災前は崖と自宅の距離は10メートルほどあった。しかし、津波で2メートルほど削られ、その後も震災で島全体が1メートル以上地盤沈下した影響で、幅15メートルほどにわたって波による浸食が進んでいるという。
 特に、台風や大潮の時期には影響が大きい。阿部さんの隣に住む無職荒井聖子さん(61)も「台風と大潮が重なれば、どんどん崩れる。大量の土砂で、海が茶色になっていた」と語る。
 危険を感じた阿部さんは島の住民に協力を募り、崖に土のうとブルーシートを置いたが、波による浸食は防ぎきれていないのが実情だ。
 海岸線の保全に影響が出ていることから、管轄する県東部土木事務所は対策に乗りだした。長さ30メートル、高さ6メートルのコンクリート製防潮堤の建設を計画、国の災害復旧事業に認められれば本年度中にも着工する。
 浸食は今も進んでいるが、同事務所は「台風などがなければ、差し迫った危険はない」としており、消波ブロックの設置などの緊急対策は考えていないという。
 阿部さんは「自宅脇の納屋と風呂場はもう海側に傾いた。これ以上崩れないようにしてほしい」と切実に訴えている。

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この記事の2日後の21日の夜10時頃、台風からくる大雨の影響で脆くなった海側の崖が、庭もろともドスンと大きな音をたて崩落。家に繋がる道路も下の部分がえぐられ、車の走行も出来なくなった。

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ここに限らず地震以降は地盤沈下の影響で海面が相対的に1メートル以上高くなったため、今までに磯に打ち寄せていた波が直接崖や護岸に打ち寄せている。また更に通常の低気圧が来ただけでも、台風並み大波が打ち寄せるため、繰り返す波で岩や崖が侵食されたり、コンクリート部分に亀裂が入ったりする被害が出ていた。
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真夜中の崩落で危険を感じた2所帯は大雨の中避難をしたが、台風通過の翌日、近所や有志の手を借りて、近隣の空き家へ引越し。20人近くの大人数での手助けですから引越しもあっという間でした。流石従兄弟親戚隣近所と有志!

海人のママ聖子さんは津波で店を流され、台風と打ち寄せる波で自宅も住めなくなりやむなく引越し。度重なる出来事で心労は募るばかり本当に・・・

またこの日の午後、根組のえらみの浜に通じる道路も台風による雨の影響や崖の崩落により道路が海側に傾き、通行止めとなった。早く対応策を講じないと、島の縁が順々に海に飲み込まれてしまうぞ~
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