スクールボート 危機管理1

 24,2011 19:29
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上の画像は鮎川浜港の画像で高台からもの。画像に書き加えられているのは、私の子どもが学校に通うために乗るとされているスクールボートの接岸場所と学校までの登下校に乗るバスの停留所及びその間の徒歩での道筋。バス停から港の場所までは約200メートルの距離。

 ボートの接岸場所は以前の魚市場の前で、建物は有るけれども入って休む場所もなく雨や風を避ける事は出来ない。ただし船着場からバス停まではこの通りの近さなので、登下校時はバスの時間に接続して船を動かす事になっているので船とバスが時間通りに動けば休む場所が無くても概ね問題はない。しかしどちらかがずれてしまうと不都合な事、危ない事態が出てくる。

下のグラフは5年前に私の網地島研究所のHPに使用した、宮城県沖で発生するであろうとされていた大地震の津波の予測の表。出典元は総務部危機対策課防災推進のデーターですが

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これを見ると揺れから津波の第一波までの時間は12分~15分とされ高さは約6メートル。3.11の津波はその津波の勢力が予測をはるかに超えるものでしたが、津波の到達時間は概ね合っており、グラフ外の宮古など岩手でも到達時間は15分前後でした。

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上の図の色分けされているのはで、40年周期で発するとされていた宮城県沖地震の津波の高さの予測で、太い青の線は昭和33年の昭和三陸津波の浸水域。更に赤の破線は2011年3月11日に発生した大津波による浸水域の表示です。

どの津波であれスクールボートの接岸場所は図の赤丸の部分で波打ち際ですから津波が来たら1番危ない場所であることには間違いありません。ですからもしこの場所に居た時に津波の危険性が出た場合(警報がまだ出ていなくても)直ぐに安全な高さまで避難する事や、またこの場所に入ろうとしていた場餡はむやみに入らないようにしたければならないのですが、どちらの条件でも時間的な猶予は15分位と考えるべきでしょう。

とするとバスから降りて船に乗る、或いは船から降りてバスに乗るまでの時間的な余裕は15分以内にした方が良く、これが上記に書いた船とバスの接続が予定通り行われていれば問題はないはずとした理由です。

しかし度々起きている地震で何時津波がやってくるかは誰にも分かりません。もし登校時に船から降りてバス停に向かっている途中で警報が出たら?もしバスが海岸を走っている途中で警報が出たら?下校時バスから降りて桟橋に向かっている途中だったら?もしバスや船が警報で別の行動をしたら?桟橋で待っているのに船が大幅に遅れたとき誰がどのように対応するのか?

また津波の警報が出ると船は津波の被害に遭わないように岸壁に接岸したままにせず沖出しというのをしますが、もしその下校時間に大きな地震が発生して、沖出しの必要が出た場合、何隻かの船を誰と誰が動かし、乗せる予定の生徒は誰と誰が連絡を取り誰が動くようにするのか?・・・・・とにかくあらゆる状態を想定し対応策を予め考えて置かなければならなりません。なのにこう言った具体的な話し合いや打ち合わせや説明が一切無かった

本来ならば入学前に教育委員会からスクールボートでの通学の説明や承諾。スクールボートの業者や入札の結果など詳しい打ち合わせが有って然るべき。更に大津波が発生した直後の事、強い余震は毎日続いており、そんな中の毎日通うことの危険性は認識されていたはずなのに、安全への対応策を確認する事が不可欠だったのにそれらの事項が全く無かった。

震災直後の通学は親が付き添って登校していたので予期せぬ出来事が起きても大丈夫だったと思うが、そもそも教育委員会に危機管理意識や安全策のマニュアルは存在したのだろうか?もしあったとしてもそれが頭の中に入っているだけ、書類棚に飾られているだけでは何の役にも立たない。まさか教育委員会は全ての安全管理、運営を学校や船会社、そして父兄にまかせっきりにするつもりなのだろうか?

(補)カテゴリーに【スクールボート】を追加してこれに関した過去の記事を纏めました。
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