行き当たりバッタリ、丸投げ禁止!

 05,2012 22:11
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【山形蔵王の山中】

テレビで雪のニュースを見るたびに思い出すのは、真冬の山形新庄で吹雪舞う厳寒の野っ原で仕事したこと。それも真夜中。作業服に雪がついて次第に凍り付いてくる。動いている間接部分は溶けているけれども他はバリバリに凍り付きまるでロボットのような状態。高性能な防寒着も無かったので本当にそのまま冷凍人間に成りそうだった。

またその仕事の帰り宿から出ようとしたら車のエンジンがかからない。駐車場に停めていた車のマフラーに融雪の水が入り凍ってしまったのだ。JAFの整備工場に車を運び車体をバーナーで温めていたら、溶けたマフラー内の氷がエンジン内に残った高圧力に押し出され、ミサイル化し物凄い音を立て発射され、整備工場の壁を貫通させた・・・・頑丈なディーゼルエンジンが作った高圧力は半端じゃあなくて整備工場のおじさんも流石にびっくり。軌道上にいたら死んじゃったよ。

冬はコタツにみかん。冬の**寒い中へわざわざ行くのは真っ平ご免の主義は件の経験で打破され、その反動か後高性能な防寒装備をして休みの日は山へ通うようになってしまった。聞えよく言うとバックカントリースキーやクロスカントリースキーという所だが、まあそんなに華麗に滑っていた訳でもなく、全く経験の無い私は数え切れないほど転び続けたが、それでも何年か続けたら転んだ数を覚えてられる位にはなった。

元よりXCスキーを始めたのはマウンテンバイクの冬場のトレーニングの目的で『どうも外国の選手は冬場にスキーで鍛えれるらしいぞ。俺達も冬場に体力持久力を付けて、出し抜こうぜ』といういやらしい目的で始めたのだったが・・・

フィールドはスキー場以外の野山や林道。真冬の月山をラッセルしたり凍結の斜面を縦走したり、数え切れないほどの無謀を繰り返しながら幸運にも事故も遭難も起こさず、ナビゲーションや危機管理を習得した。(事前に本を読んだり話を聞いたり装備を揃えたりはしていましたが)

蔵王の頂上にも何回か登ったし、船形の色麻大滝にも何回も行った。休み毎に通ってもその日の天候が良くなる保証も無く、途中で戻ってきたり霧や風が消えるのを待つときもある。好天なら散歩気分だが天候が悪くなれば命がけで、時に自然は女神のように微笑む時もあれば、悪魔のように狂うときもある。でもそれはこちらの都合で何方の登場か事前に読んでなければならない。

山では否自然では自らの命を守るために自分が総合的に判断して決めなければならない。刻々変化する自然の状況を見ながら行くか戻るか曲がるか止まるかを判断しなければならない。その心地よい緊張感が癖になったが、この経験はシーカヤックのツアーやあらゆるアウトドアの遊びに役立った。

無論危機管理はアウトドアでは必須だけれどもそれ以外のシーンでも不可欠。何においても。あほんとしていては危険である。行き当たりバッタリは禁止だ。基礎知識・基礎情報・事例・危険な項目の予測とシュミレーション・危険な項目の監視・事前の対応策・レスキュー・優先順位・応急処置・サバイバルの知識・情報の管理と伝達方法・などなどアウトドアならこれも楽しく作る事が出来るし遊びと同じくらいに面白い。

危機管理のマニュアルは自分のために作るのであり、他人に迷惑や被害を与えない用に必要な事柄。ましてや他人の命を預かるものは言うまでも無い。

危機管理マニュアルが無いのは、自分で自分が落ちる穴をせっせせっせと掘っているかのようでもあるし、人の命を預かっている者は、そこらここらに落とし穴を仕込んでいる様なものとなるでしょう。
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